欲望と希望

俳優座の稽古場で行われている朗読会を見てきた。

戦争の話。
原爆の話。
南京大虐殺の話。

特に南京大虐殺の話は、本当に知らない事だらけだったので
ものすごく衝撃を受けた。
しかも加害者の手記と被害者の手記が朗読されたから。

被害を受けた中国の女の子達の手記は
本当に…言葉も出ない。
涙を出すのさえ、はばかられた。

当時6歳の女の子。
父親の目の前で母親は陵辱されて殺されて
もちろん、彼女も…。
生き残ったけれど、それ以来
おむつを手放せない人生になった。

・・・そして、その現場で「お仕事」をしていた
日本の兵隊さんの手記は
淡々と、人を殺していく感じ。
それは、本当に戦争の日常で
平凡な日常で。

これはたぶん
どの国のどの戦争でもきっと同じ事が起こる。
どこだけがよくてどこだけが悪いなんてありえない。

なによりずっと残るのが
やりばのない「憎しみ」

この間、原爆のドキュメンタリーで
原爆の研究に参加した人が広島を初めて訪れた。
原爆の被害者達が彼にあった。
「一言でいい、謝ってください」
彼は言った「あやまるのは君たちだ、パールハーバーで僕は沢山の友人を殺された、それがあるから原爆があるのだ」と。

一度やった戦争は
もう、消しようがなく
一度流れた血は
もう、洗い流されることはなく

人間の復讐へ欲望は
どこまで続くんだろう
どこまで深いんだろう。
そして、それが日常になってしまった時
誰も、それを止められないのが本当に怖い。

もしも、自分もそこにいたら
もしも、大事な人が死んでしまったら
もしも、もしも
…と、考えた。

きれい事なんて、言えるのかしら。

でもね、でも。
希望がないと言われている今の日本。

でも
そんな事はないよ。

幸せに
平和に
ずっと
もし
いられたら
それが
すべてへの
希望につながる。

これを守っていきましょう。

ただ、それだけ
単純な事。

単純なことが一番複雑なのかもしれない。
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by hagoromo1011 | 2005-08-18 08:37 | お芝居四方山
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