おかきと死について…

死にかけた。
車で買い物に出かけた帰り。

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今日は、久しぶりのオフ。
沢山の用事をかかえ(部屋の掃除・お礼状書き・リハーサル等々)
ては
いるが、取りあえず、お家にいる日。

天気もいいので、いそいそと晩ご飯の買い物へ。

お魚、お野菜を買い込み
ふと、目にしたおかき売り場の前で
私は、一歩も動けなくなった。
なんと、新しい「おかき」の棚が
出現しているではないか。
しかも、工場直送というシールがご丁寧に付いていて
賞味期限、手焼き職人の名前まで書いてある。
「小林正美」さん。これが職人さんの名前。

小林正美さんが作った数々の「おかき」たち。

ハッピーターンに、似た甘辛のオカキ。
かぶきあげにに、似た揚げオカキ。

だめだ、だめだ、買ったらだめだ
風邪が治ったばかりだというのに
今度は胃炎になる。

昨日も、ガムを一日中噛み続け、胃酸過多になり
吐いたばかりじゃないか。

悩むこと、数十分。
ふとみると「チーズもち」というおかきが…。

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「チーズもち」
おもちに「チェダーチーズ」を練り込みふっくらさくさく焼き上げました。
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チェダーチーズ!
このチーズは、脂肪を燃焼する作用があるとかなんとかで
いつも、うちの冷蔵庫に入っているチーズ
こ、これなら、買っても、大丈夫に違いない。
食べ過ぎても、脂肪を燃焼するに違いない。

ついに決断し、私は買い物かごに「チーズもち」を入れた。

そして、帰り道。
頭の中は「チーズもち」でいっぱい。
小林正美さんは
どんな風にチェダーチーズを練り込まれだんだろう。
どんな風にさくさくさせたんだろう。
どんな風に、どんな、どんな…あああ。

「ぶぶぶぶぶ」
突然、クラクションの音が響いた。
ふと気が付くと
ガンガンという、警報機の音。
踏切の棒にぎりぎりまで近づいていた車。
私は慌ててブレーキを踏む。

危機一髪!!!!!

背中にひとすじの汗。

もしも、車が後ろにいなくて
いたとしても、気が付かなかったら
あきらかに、私は車もろともぺしゃんこである。

これは笑い話でもなんでもなく、真実である。

私はなんとも言えない気持ちに襲われた。
もしも
もしも
もしも
もしもぺしゃんこなっていたら。
私はどう思われたのだろう。

たぶん「自殺」
どう考えても「自殺」

まさか、「おかき」の為に命を落としたとは誰も思ってくれないし
誰も、思いも寄らないだろう。

思わぬ方向から「死」が訪れる。
そんな時ってあるのだ。
もしかしたら、実は、こんな風に色んな所に「死」は転がっている。

「おかき」の為に、命を落とした人…
もしかしたら、いるかもしれない…
そう思いながら、うちに帰って、
袋をあけた。

「チーズおかき」

でも
悲しいことに
その「おかき」は思ったほどではなく
なんだか
真面目に悲しくなった。

よかった。
死ななくて。

でも、結局、袋をからにしてしまった。
身体中、チェダーくさい。
ああ。
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by hagoromo1011 | 2005-05-21 15:11 | なんとなく私
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